浄弘寺 山門 アショカピラー
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四頭獅子門柱について
門柱の頂きにあります獅子像は、アショカピラーとも言わ
れ、紀元前三世紀頃に、インドを最初に統一したマウリア
王朝のアショカ大王(在位、紀元前二百六十三年~二百三
十二年頃)によって建立された像をモデルにしています。
大王は、威厳をもって響き渡る獅子の吠え声を釋尊の説
法に例えて、生命の尊さ、世の平和を説かれた仏教が、国の
隅々に広まり、民の一人びとりに伝わる事を念じてインド
各地に建立しました。
獅子像の下の台座には円形の法輪が四つ彫刻されていま
す。これが今のインドの国章になっています。法輪の間に
は、獅子、牛、馬が彫られています。
一、象 花祭りの時、釋尊のお像を白い象にお乗せして引
く古事によります。
一、獅子 釋尊の教えは獅子の吠え声の如く世界にとどろ
き渡ります。(常於大衆中説法獅子吼-重誓偈)
一、牛 インドで聖獣として大切にされています。
一、馬 釋尊の出家にお伴をした愛馬を象徴しています。
表札の下に彫られてあります「世の中安穏なれ、仏法広ま
れ」の言葉は親鸞聖人のお言葉です。釋尊、親鸞聖人と、
国を超え時代を超えて私共にかけられた願いをお聞きとり
下さい。
平成廿二年九月彼岸
菩提寺 浄弘寺十六世 釋聖康記之
責任者役員 柏谷 薫
外役員 一同